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しばらくすると同じような女子グループが玲徒達に近づいてきた。
人数が倍くらいになったが、そのまま女子も交えてまた思い出話に花を咲かせ、それぞれの近況なども知らせた。
だが、玲徒は気が気じゃなかった。
近づいてきた女子の中に、智夜子の姿をみたからだ。
智夜子が目に入った瞬間、苦い顔をしてのけ反った。
智夜子の方は、近くにきて男子達と話始めてから玲徒に気がついた。
目が合うとお互い目を丸くしたまま止まっていた。
やっぱり来てたか…。
玲徒は止まったままの姿で思っていた。
結構な時間停止していたので友人達がそれに気づいた。
「あ、そーいや、レートがチョコに会いたがってたぞ。卒業してから会ってないから、って。」
今でも玲徒と同じ高校に通っている1人が、あの時と同じようにニヤケながら言った。
すかさず玲徒が動き出し、否定した。
「んな事、言ってねーよ!!」
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