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~4~
ウエイターが運んできた椅子に腰掛け、敦司君は俺のほうを向いて自己紹介した。
「相馬敦司です。狩野さんのことは母から聞いています。すごい役者さんだって。」
ちょっと頭が混乱していた俺は、はあとしか返せなかった。
「母は狩野さんのこと、初めて会ったときから好きになったって。それで、メールもらうたびに俺たちに報告してくるんですよ。」
刹那、敦司君の暖かく見守るような瞳が、ひどく悲しげなものに変わった。
悠さんの瞳に似ている、直感的にそう思った。
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