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「俺はね、悠さんが子供を抱きかかえている姿に恋をしたんです。」
突拍子もない発言に、親子二人は泣くのをやめて俺を見た。
「家族がほしいんです、俺。10歳の時から、俺はずっと一人だった。
だから、いつか、暖かくて、大きな家族がほしいってずっと思ってた。
最初に子供が5人もできるなんて、俺ってラッキーじゃんって思っちゃうぐらい、家族にあこがれてるんです。」
軽く咳払いをし、俺は続けた。
「あなたは俺の理想です。
あなたの家族ごと、俺は愛して見せますから、結婚してください。」
頭を下げると、今までで一番美しい彼女の笑みと。
「告白を通り越してプロポーズまでされちゃったね、母さん。」
と、嬉しそうに彼女の肩を抱く敦司君の姿があった。
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