第二章 らいおんハート

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「で、私の隣にくっついている子が、末っ子の和樹です。 小学校5年生で、この子は、生まれつき言葉が喋られなくて。 でも、絵が好きだから、何かを伝えるときは、スケッチブックを使っているんですよ。」 母親の足にひっついて甘える、可愛らしい少年は、家族に愛されて育っているのだろう。 写真の中の彼の笑顔が、それを物語っていた。
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