第一章 ラブストーリーは突然に

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その後、彼女がいるテレビ局のドラマのオファーを受け、俳優特権の我儘で彼女と再会を果たすと、適当な理由を言って連絡先を聞き出し、一日一回は連絡した。 俳優としての俺を邪険にはできないことを知った上での、せこい作戦ではあったのだが、それが功を奏したのか、彼女と友人になることに成功した。 彼女からの連絡は、ユーモアセンスが抜群だった。 「こけっこ~、朝ですよ。今日も頑張って。」 などなど、かわいらしいメールが、俺の私用携帯の彼女専用フォルダにたまっていく。 今まで面倒だと思っていた女への連絡が楽しくなった。 そして、彼女が本当に好きだと、この先も一緒にいてほしいと、日を追うごとに思ったのだった。
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