彼氏は宇宙人さん?

2/41
674人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
「彗菜ぁ――、ぱぁーっす!!」 ぽーんっ。と光りいっぱい広がる大空に白いボールが跳ねた。 「まっかせて~!」 身軽な体で跳ね上がったボールの落下地点へ走り、落ちてきたボールを手首を使って跳ね返した。 「ナイスパス、彗菜!」 センパイにそう誉められ、アシストしたパスでセンパイがアタックを決めた。 ピピッィ――!! 「試合終了!13対8で、守崎さんチームが勝ち!」 笛を手にした女子一名が大声で叫んだ。その瞬間、私たちチームは両手を挙げてキャッキャッと喜び絶叫する。 やったやった! 初めてバレーで上手くパス繋げたかも~!すっごく嬉しいよ~。 ふにゃんっ。と浮かれていれば、校舎から声が聞こえてきた。 男子の声のようだ。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!