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「彗菜ぁ――、ぱぁーっす!!」
ぽーんっ。と光りいっぱい広がる大空に白いボールが跳ねた。
「まっかせて~!」
身軽な体で跳ね上がったボールの落下地点へ走り、落ちてきたボールを手首を使って跳ね返した。
「ナイスパス、彗菜!」
センパイにそう誉められ、アシストしたパスでセンパイがアタックを決めた。
ピピッィ――!!
「試合終了!13対8で、守崎さんチームが勝ち!」
笛を手にした女子一名が大声で叫んだ。その瞬間、私たちチームは両手を挙げてキャッキャッと喜び絶叫する。
やったやった!
初めてバレーで上手くパス繋げたかも~!すっごく嬉しいよ~。
ふにゃんっ。と浮かれていれば、校舎から声が聞こえてきた。
男子の声のようだ。
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