674人が本棚に入れています
本棚に追加
銀色の髪をした月野ハルカはにっこりと笑みを溢し、「早く来てね」と私たちに叫んだ。
そんな彼は私の〝彼氏〟なのだ。
友達たちは冷やかしの笑顔を浮かべて、肘を使って私をつついてくる。
「ラブラブすんな!」
「そういえば、付き合って数ヶ月経ったのに、キスしてないってホント?」
垂れたブラウンの髪を束ね、花柄のシュシュで横に結い直した。
「あ、うん。なんかこう‥なかなか‥ね。そういう雰囲気になっても勇気も出ないし、ハルカもおちつかない人だから。」
照れながら小さくため息をつく。
女の子だからやっぱりこういう時って、男の子からして欲しいんだけどなぁ‥。
ハルカは子供っぽいというか、恋愛に無関心というか‥興味無さげだし。
最初のコメントを投稿しよう!