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始めのほうは丁寧語で、きちんとした対応だった。
でも、二度目(確か一度目から二十分後くらいだったな)、いろいろ話して(もっとも、俺があっちの質問に答えてやるだけだったが)みて、こっちが高校二年だと分かったとき、急にタメ口でこんな事言ってきやがった。
「私、西沢茜っていうの。おんなじ高二だから。よろしくね!」
……知らん。んな事聞いとらんだろうが。
それからである。毎日電話がかかってきて、あいつと話(向こうが話したいだけ話して切るという流れのループ)をするようになったのは。
何故俺なのだ? それを尋ねて、帰ってきた答えは、
「だって高二でしょ? 同級よ、同級! 何かの奇跡だとは思わない?」
……………………。はっきり言おう。至極どうでもいい。
んでもって呆れる俺に追い討ち。
「ちょっと、聞いてんの!? 人の話も聞けないようじゃ、社会に出た時困るわよ!?」
どうやら俺は、当たり前のことを一番言われたくない奴に言われてしまったらしい。
まあ、そんなこんなで二ヶ月ちょっと、今の状況に至るわけだ。
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