あたしの、隣

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男は嫌い。面倒臭いから。だけど、寂しいから。 あたしは独りじゃ眠れない。 誰かの温もりをただ求めてしまうの。 それで、嫌な余韻だけが残る。そんな繰り返し。 いい加減、止めなくちゃって思っているのに止められない。 あたしの隣にいた男は星の数程。だけど、一人も覚えていない。名前も顔も。 一回きりだから。続きは有り得ない。その日、温もりに安心して眠れればいい。
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