泣き声は夜と共にやって来る

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「わかった。神社に行ってみよう。今の俺にはこれしか無い様な気がする。……で、どこの神社に行けばいいんだ?近所の神社じゃ駄目だろ?神主は殆ど居ないし……」 少し考える栄太。俺は黙って栄太を見つめた。 「わからん。除霊なんてしたことないし。ってか、俺幽霊信じてないし。……インターネットで調べてみようぜ」 そう言うと栄太は立ち上がり、パソコンのスイッチを勝手に入れた。 起動するパソコン。栄太はインターネットを開くと、県内で除霊できる神社又は寺院を探した。 すると条件に一致する寺が一ヵ所あった。 隣県との県境付近の町に、古くからある寺で、そこは呪われたモノを引き取り保管及び、除霊しているらしい。 とある掲示板には、そこで除霊してもらったという書き込みが何件かあった。とり憑かれた家族を助けてもらったらしい。 他にも色々あるかと思っていたが、意外と除霊している神社や寺院は少なかった。俺たちは明日、そこに行くことに決めた。 除霊してくれる寺院を探した終えたが、栄太はまだ調べることがあると言い、検索し始めた。 「何を調べるんだ?」 俺は疑問に思い栄太に訊いてみた。
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