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第一章
「これから………私達はどうしたら宜しいのでしょう?」
貴賓のある老執事に問われて青年は口を開いた。
「花を。…………あの方は花が大好きですから。あの方が戻られた時、この砂漠の王宮に、満開の花を咲かせてあげてください。」
青年の言葉に老執事は、ゆっくりと頷いた。
枯れはてた砂漠に花。それは正に、砂漠の夜(よ)の夢。
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