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携帯を見る。
--深夜2時。
迷わず携帯で電話をかけた。
恋の歌が流れるメロディコールを聞くと相手が電話に出た。
「もしもし?」
『…おはよ。今、起きた。』
「何度も電話したんだよ?遅刻するから!」
『…つーかもう遅刻。頼むよ、梨愛。同伴して?』
「はあぁ?こないだもじゃん!」
『いいじゃん。俺はお前がいいんだよ。俺が決めたの。お前は俺のなに?』
「…こんなの彼女じゃないじゃん。どうせ色恋なんでしょ。」
『俺が信じられないの?』
「………。」
『んじゃあ、もういいよ。じゃあな。』
勝手にピッと電話を切る。
5秒後-------
♪~♪~♪~
『………なに。』
「勝手に切らないでよ!」
『お前が俺を信じないからだろ。違う?』
「…………。」
『俺はお前を信じてるのに。何か俺ばっかり信じててバカみてーじゃん。』
「………信じてる。今から用意する。」
『ありがと。俺も準備して向かうから。』
「店の前で待ち合わせでいい?」
『あぁ。流石俺が選んだ女だな。』
携帯を切ると、ベッドに横たわりながら煙草を吸う。
こんな会話、一昨日もやったっけな。
そん時は菜々に言ったっけ。
どうでもいいや。
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