CLUB ALTEMA

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シャンパンコールがかかる。 「盛り上がってんね~wwあっちの席!一星トイレに行くだけがMCしてんじゃん(笑)」 ルイがキャッキャと騒ぎ出す。 その隣で千世は静かにブランデーを飲んでいた。 まっずいなぁ…もう…。 僕シングルでいいって言ったのにこのヘルプ、ダブルで作ってるし。 「ねぇねぇ!千世!一星戻ってきたらこっちもシャンパン入れちゃおうよ!」 『えぇ~僕、明日も仕事なんだけど~。』 「かたい事言うなっつーの!こっちはドンペリ持ってきて~!」 全く…一星ってホストの気を惹きたいだけなんだろうけどさ。 その時、千世は向かい側で一人携帯を見つめている女性に気がついた。 あの人…今にも泣きそうな顔してる。 周りには沢山のホストが囲んで笑っているってのに… 「千~世!ほら飲むよ!」 『あ…う、うん…。』 一気させられたその後も千世はその女性が何故か気がかりで仕方なかった。
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