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from:結城店長
sub :何を怒っているんだ
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俺はお前を本気で想ってる
なのにどうしてお前は俺を
困らせようとする?
自分の女が売上の為とはいえ
枕するのを許せる程俺は大人
じゃない
他の奴らが何て言ったのか
知らないが俺は結婚なんて
してないし、俺の女はお前
だけだよ。
俺が愛してるのは蘭だけだよ
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『……こんな時まで…。』
やっぱり貴方はあたしを蘭と呼ぶんだね…。
誰かが言ったんじゃないの。
あたしが見てしまっただけ。
たまたま遠くまで散歩に出ていったついでに立ち寄ったスーパーで綺麗で大きなお腹を支えた女性と可愛い子供の女の子と仲良く歩く貴方の姿を見たの…
結城店長はあたしに「ゴム」を着けて身体を重ねる
あの女性には愛の結晶が二度も流れている
あたしと結城店長の間にはゴムみたいに薄っぺらいけど一線を越えられない見えない壁みたいなものがある
「ごめんね!シャンコ入っちゃって!(汗)」
あたしの元に一星が戻ってきた。
かなり飲んだからなのか妙に顔も赤らめていてテンションもハイになっている。
『酔った?』
「うぅ~…。俺、もうここから動きたくな~い(泣)」
一星の頭があたしの肩に寄りかかる。
「続きましてぇ~一星さんご指名のルイさんからドンペリ頂きましたぁ~!一星さん!チームA集~合~!」
『呼ばれちゃったね。いってらっしゃい(笑)』
「やだやだやだ~。」
『一星に戻ってきてほしいのよ。ほら早く!』
半ば無理やり一星を起こして背中を押してあげた。
「ねぇ、蘭さん。待っててくれる?」
酔ってるせいか子犬の様に目を潤ませて甘えてくる一星。
『待ってるから。』
あたしは客に向ける「笑顔」を一星に贈った。
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