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「今日、平日なのにシャンパン入ってるねぇ。充。」
「あぁ、本当だね。」
ルイ達の席でシャンパンコールがかかってる中、静奈と一緒に来店していた杏里はVIP席で静かに酒をたしなんでいた。
バイブにしていた携帯が延々と振動する。
「出なくていいの?杏里ちゃん。」
充が尋ねた。
『いいんですよ。どうせ相手はわかってるし。』
そこに、秦がやって来た。
『代表、俺も混ぜて下さいよ。』
「あ~!秦ちゃん!」
『静奈、久しぶりww俺もご一緒していい?』
「もっちろん!」
秦はチラッと杏里を見つめた。
杏里も小さく会釈して答えた。
二人の向かい側に座る秦。
「秦ちゃん!秦ちゃん!」
『ん?どうしたぁ?』
手際よく酒を作りながら静奈に笑顔を向ける秦。
その姿を静奈の隣で見つめる杏里
「秦ちゃんが杏里を救ってやってよ~!(泣)」
『救う?』
静奈はだいぶ酔ってきていた。
「そう!悪どいホストから救ってあげてよ~!」
チラッと杏里に振り返り首を傾げる秦。
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