追憶①…

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おおよそ… 平々凡々と人生を生きてきた、下町のおぼっちゃまの親父には(笑)、聞いた事も…無論、見た事も無い世界の話(直美の生立ち)を聞かされ、初授業前日の夜は… 『ど~する? アイフル~♪』…汗 状態で眠れなかったのをよく覚えている… 明け方まで、悩みに悩んで出した結論は… 『いつも通りにやろ♪』 でした(笑) あっ! 今、これを読みながら… ヘ(´o`)ヘ こ~んな顔した貴方… 言っとくけど、これが一番難しいのよ!笑 おそらく直美が関わっている人達は、皆、この悲しむべき生い立ちを知っていて… うまく伝えれないけど、『腫れ物に触れる』状態で気を使いながら接してきたに違いない… これでは当の直美からしたら逆に、『特別扱いされてる』『やっぱり私は普通じゃないんだ!』ってなっちゃうと思ったのよ… 細心の注意を払いながらも、普通と同じく接する… これでダメなら、仕方ないやん! 半ば、開き直りとも思える(苦笑)決意で、直美のクラスの初授業にのぞんだのであった… とにかく積極的に話し掛け、気の弱い生徒なら傷つくような(笑)毒舌も吐き… 約3ヶ月が過ぎた… この間、直美の母親と担任の先生とは連絡を密に取っていたのだが… 残念ながら、貝の様に自分の殻に閉じこもる性格に、何の変化もみられなかった… ただ… 本当に風邪で高熱を出した時以外、塾を休む事はなかったのだが… そしてむかえた、忘れもしないその年のクリスマスシーズン… ついに… 直美の心の殻を、親父がぶち破る(笑)日が… いや… 事件が勃発するのであった… 単に親父がキレただけという噂もチラホラだが…(^◇^;)┛爆
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