蘇える記憶…

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『美帆!あの美帆か?!』 懐かしさのあまり、人目も気にせず大声をあげてしまった親父…(照笑) 今、冷静になって考えてみると… 『あの美帆か?!』 って… どの美帆やねん!! (失笑) 『そぉですよぉ♪先生も全然お変わりなくお元気そうで♪』 20年も経ってるんだから、変わってない事は無いと思うが…そこは『社交辞令』として軽く流しておこう…(苦笑) と、次の瞬間、美帆の携帯が鳴った… 『ちょっとすいません』と、軽く会釈をして電話に出る美帆… 『はい、〇〇ですが…』 〇〇の中には、『斉藤』以外の苗字が入っていた… そりゃそうだわな… 高校に進学して以来の再会… あれからかれこれ20年… 単純に考えて現在30代半ばの筈… 結婚して家庭を持ち、主婦としてお母さんとして頑張ってるんだろうなぁ… などと、月日の流れの早さに驚いていると、とっくに電話を切っていた美帆に… 『先生?!』 と声をかけられ、慌てて我に返った…
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