マクロのハーレム

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僕のハーレム計画は、ここまでは順調だった。 ゲイのアクロとノーマルのミクロ。 二人に囲まれて、僕はきっともう独り寝の寂しさに苛まれたりしないだろう。そう思っていた。 それが計算ミスだ。 アクロにはずっと片想いしている相手がいることが、暮らしていくうちにわかってきた。 たまに連れてくるスザクというその男は、なるほどなかなかの良い男だ。 ではミクロはどうだ。 こちらもどうしようもない。 いや、彼女自体がどうしようもないわけではなく彼女を取り巻く環境がだ。 あまりにもモテすぎている。 キュッとした猫のような目や、見事なカーヴィーボディは、よく考えれば男には堪らない。 それでいてたまに見せる世間とズレた天然なところも男心をそそるのだろう。 この二人のお陰で僕は、ひたすらに賑やかな部屋を手に入れることとなった。 当初思い描いていたハーレムの様子とはかけ離れたけれど。
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