ミクロの苦悩

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はーぁ。 大学の学食で、私は盛大にため息を吐いた。 「どうしたの、大丈夫?」 優しい優しい私の『暫定』彼氏、アサギが心配そうに顔を覗き込んでくる。 「どうしたもこうしたもないわよ。まぁたあの二人がそれぞれ男連れ込んで夜通しご醜行よ」 思い出すだけで忌々しい。 アクロは金髪の色男を愛人と呼び、時折連れ込む。 おいこら、スザクはどうしたスザクは。 マクロはもとより節操無しだから、最初から覚悟はしていたけど毎晩のように男も女も入れ替わり立ち替わりで連れ込む。 そしてアクロとマクロ二人を並ばせて説教すると口を揃えてこう言うのだ。 『だって男の子だもーん』(ユニゾン)
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