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先に、美沙と登喜子が線香を立てたのであろう、四本くらい、もう立ててあった。
正一がライターで蝋燭(ロウソク)に火を付ける。
勇一は、正一から線香を受け取り、線香を蝋燭の火に当てた。
しっかり火が付いたのを確認し、ゆっくり線香を立てる。
チーンっと正一が鐘を鳴らし、二人で目を閉じて合掌した。
「よしっ!!」
正一の声で勇一は閉じていた目を開けた。
「じゃあ、そこ座れ!!」
正一が命令するかのように指差した先には、座布団が敷かれてあった。
勇一は、すぐさまその座布団に正座する。
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