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耳まで真っ赤にした菅の申し出に答えるべく、寝室を後にした。
なんなん、あれ?
めっちゃ可愛いやん!!
全裸で歩くには寒すぎる気温に、全身にさぶいぼがたっとるが、顔がにやけるのが止まらへん。
「お待たせ」
「おぅ」
「・・・えぇ?」
「えぇよ」
初体験のときみたいにどきどきしとる。
交わす言葉もみつからんと、無言のまま、菅をベッドに横たえキスを交わす。
首に絡んだ菅の腕がいつもより熱い。
「なんか、おれ、めっちゃドキドキしてんねん」
軽いキスの間に笑う菅に、
「俺もや。なんや十代に戻った気分やで」
「あははは、ほんまやな」
会話を交わしても、緊張が解けへん。
自分に言い聞かせるために、菅に伝える。
「無理はせんで。我慢できへんかったら言うてな」
返事をせんと笑う菅の頬に唇を落とし、顎のラインから首筋を辿り、胸の突起を甘噛みする。
首に回されていた手がはずれ、左手が俺の髪に絡んだ。
優しい指の動きに、緊張が少し解ける。
唇で、菅の身体のラインを辿る。
脇から、わき腹、鳩尾、へそ、腹筋。
弱いポイントに口付ける度、びくっと跳ねる身体が愛しいてしゃあない。
唇で身体を探索しとった間に、手のひらで温めていたローションを菅の下肢全体にまぶす。
下生えの奥のくぼみに、左手の中指を侵入させた。
ぬめりのおかげで難なく進入を果たした指を抜き差しし、くぼみをほぐす。
「怖い?」
「ん、少しな」
「大丈夫やで。お前が嫌なことはぜったいせぇへんからな」
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