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力の入っている菅の身体を宥めるために、右手で分身を愛撫する。
緊張が解けてきたのか、徐々に身体から力が抜けるのを感じる。
そろそろえぇかな?
中指に人差し指を添えて、二本の指を侵入させる。
「んっ」
菅の眉間にしわがよったのを見て、慌てて引き抜こうとした瞬間、菅の手に手首を掴まれた。
「大丈夫やから、やめんな」
「ほんまか?」
頷く菅を信じ、二本の指を体内で慎重に動かす。
「ぅんっ」
声を上げた菅の顔を見ると、さっきまでの眉間のしわが消えていた。
と同時に、右手の中の分身が力を取り戻している。
「ここがえぇとこなんかな?」
呟き、ポイントを集中的に刺激してみた。
「ふっ、ぅんんっ、んんぅっ」
甘く悶える菅にぞくぞくするから、もっと乱れる姿が見たくなる。
スィートスポットを付くように、指の抜き差しを激しくし、右手と唇で分身を愛撫する。
「んっ、んっ・・・あぁっ」
忙しない呼吸を繰り返す菅に、我慢できなくなった俺は、自分の剛直へゴムを被せると、菅の窪みへ先端を当てた。
十分に解したはずやけど、男を受け入れるための器官やないから、中々進入を許してはくれへん。
中ほどまで進入したところで、萎んでしまった菅自身に、堪らなくなり、腰を引こうとすると、菅の腕に抱きしめられた。
「やめんな。お前とひとつになりたいねん。俺を安心さしてくれ」
低く掠れた声に、背筋がぞくっとした。
涙の溜まった目じりにキスを落とし、
「そんな可愛い事言われたら、もうとまらへんで」
ごめん、すがちゃん
胸の中で呟き、一気に腰を進める。
「あぁぁっっ・・・」
悲鳴にも似た吐息が部屋に響く。
「全部入ったで、わかるか?」
汗で額に張り付く前髪をかきあげ、額にキスを落とす。
荒い呼吸を続ける菅が落ち着くのを待ってやりたいが、大好きな菅に締め付けられる快感に、これ以上理性を保つ事ができん。
「すまん、痛かったら、爪立ててええから。」
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