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「ねぇナナシさん。お月様ってな~に?」
ナナシは、あっ!という顔をしてユキちゃんを見つめた。
「お月様は、夜のお空に浮かび、輝く真ん丸いモノだよ。」
「お星様は?」
「お星様は、夜のお空に浮かび輝き人の頭と両手、両足を象ったモノだよ。」
「きっと綺麗なモノなんだね・・・見てみたいな。今日も楽しいお話をありがとう、ナナシさん。」
ユキちゃんの笑顔がナナシの心に突き刺さる。
ユキちゃんにどうにかしてお月様やお星様を見せてあげたい・・・ううん、自分を含めたこの世界を見せてあげたい。
ユキちゃんの家から夜空に飛び立つナナシは強く心に願った。
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