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「三瀬君と志穂ちゃん、明後日はお暇ですか~?」
「は、はい」
「はい……」
考える間もなく即答する三瀬兄妹。まぁ、休みの日って家でゲームするかごろごろするだけですからね。
……はいそこ。ヒッキーとか言わない。
「良かったです~♪ じゃあ、さっそく練習しましょう~!!」
「ちょい待ち。俺達は練習とかいらないからお前等のコーチをする」
ノリノリの藤宮さんを止め、そんな事を言いだすニケさん。そして神代さんと如月さんとヘラもニケさんに同意し頷く。
「いやいや、待って下さいよ。失礼ですけど神代さんとかサッカーすら知らなかったんですよね? 俺達より練習しないといけないぐらいじゃないんですか?」
珍しくハルがムッとした顔でニケさんに詰め寄る。うん。確かに僕もそう思う。
「いや、久遠は微妙にボケキャラだからな。ど忘れしてんだろ」
「ボケキャラ!? 俺ってボケキャラなんですか!? しかも微妙にって!?」
「あ~、久遠って立ち位置微妙だよねぇ。途中からキャラ変わってるしぃ?」
「空まで!? 皆酷い……」
よよよ……と崩れ落ちる神代さん。というか何の話してるんだろ?
「ふざけるのもいい加減にして下さい!! 練習いらないって言うなら、どれぐらい出来るか見せて下さいよ。じゃないと納得できません」
ハルの言葉にうんうん、と頷く僕達。麻生さんがオロオロしてるのは気にしない。
「わかったわかった。そんなに言うなら見せてやんよ。久遠、空、凪、ヘラ。いくぞ!!」
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