66人が本棚に入れています
本棚に追加
ニケさんはどこかに攻め込まんとするほどの勢いでフィールドに走り、凪さんと神代さんと如月さんとヘラさんもそれに続く。
「ヘイヘーイ♪ 帝ちゃん♪ ボールプリーズ♪」
「はいはい、いきますわよ~?」
帝さんがニケさんにボールを渡すと、「ありがとう♪」と言いそのまま遊びだすニケさん達。
そういえばあっちは5人でこっちは7人か。なら人数合わせで誰か抜けないといけないな。
「どうしたんだよナオ? 早く準備しろよ」
「え? 準備?」
おお!? 皆スパイクに履き替えてる!? やる気満々だな。
「ごめん、ハル。僕と志穂はスパイク持ってないや」
「ん。わかった」
短く返事をすると、皆はアップを始める。人数のこと聞きたいんだけど、話しかけれる雰囲気じゃないな。
「お前らそろそろいいかー?」
「はい」
しばらくアップしているとニケさんに呼ばれ、中央に集まる。
「あ、そうだ。お前ら人数そのままでいいからな? ハンデやらないと」
ニケさんに言われ、ハルの眉がピクッと動いた。うわぁ、だいぶ怒ってるな。
「……わかりました。勝負は先に3点取った方の勝ちでいいですか?」
「わかった。じゃあそっちボールからな。別にいいよな?」
「はい」
あ、またハルの眉がピクッと動いた。まぁ、神代さん達までニケさんに何も言わないし怒って当然かも。
とにかくこっちの方が2人も多く、尚且つこっちボールというハンデ付きで勝負が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!