66人が本棚に入れています
本棚に追加
「片桐、いくぞ!!」
「うん!!」
ハルがちょこんとボールを蹴り片桐さんが走り出し、僕と日野さんもそれに合わせて走る。
布陣はハルと片桐さんのツートップ、中盤が僕と日野さん、左サイド麻生さん、右サイド志穂、センターバックが藤宮さんだ。
対するニケさん達は……ゴール前に如月さんとニケさんと狐神君、こちらに向かってくるのは神代さんとヘラさん。かなり適当だな。
「よろしくお願いしますね♪」
そうこうしているうちにまず、片桐さんとヘラさんが向かいあう。ヘラさん運動とかしなさそうだし大丈夫かな?
片桐さんも同じ考えなのか、パスをださず1対1で勝負する。しかしいくらフェイントをいれても、ヘラさんを抜けなかった。
「くっ……!! ハル君!!」
「そのパス、バレバレだよ」
片桐さんがハルにパスした瞬間、神代さんが風のように現れインターセプトされてしまう。
これ以上前にいかせちゃダメだ!! そう思い神代さんをマークしようとしたのだが、神代さんは何故かボールを後ろに下げた。
攻めてこないのかな? 意図が掴めず不思議に思っていると、ニケさん達は何か話し合っている。
そして話し合いが終わると如月さんが叫んだ。
「三瀬君達ぃ~!! 今から私だけで攻め込むからぁ~、止めれるものなら止めてみてぇ~!!」
どう考えても嘗められてますね。本当にありがとうございます。
最初のコメントを投稿しよう!