連休って遊ぶものだよね

15/48
前へ
/299ページ
次へ
「ヘイヘ~イ♪ 後1点で終わりだぞ~? 頑張れよ~!!」 すれ違い様に狐神君からそんなことを言われる。もうね。あなた達出演する小説間違えてませんか? って感じですね。 というかこれ僕達メインのラブコメですよね? コラボキャラがチートってどういうことなんでしょうね全く。 「しょうがない。こうなったら全員で攻めて、ボールを持った人がシュートすることにしましょうか」 「そうだな。とはいえ、織絵と志穂ちゃんと蛍にシュートは厳しいだろうから、出来れば彗歌かハル君。最低でも三瀬君か私にパスをくれ」 「「了解~」」 「わかりました……」 「よし。もう逆転は難しいから、せめて一矢報いてやろうぜ!!」 「お~!!」 「え? お、お~!!」 いけないいけない。考え事してたら皆と1テンポ遅れてしまった。 しかもとりあえず皆で攻めるぞ~的な事をハルが言ってたとしか覚えてない。 でも今更聞き返せない訳で。先ほどと同じように皆でパスを回していく。神代さんとヘラさんはまたディフェンスもせず、ゴール前で雑談に花を咲かせている。 そして日野さんがまたもセンタリングを上げ、僕達はボールに群がる。 今度は僕とハルで狐神君を挟み動きにくくし、ニケさんには志穂、藤宮さん、麻生さんの3人がかりで止めにいく。 神代さんとヘラさんはディフェンスしないのかな? 「女子(おなご)3人で俺を止めようなど甘いわぁ!!」 「「「ひぃ!?」」」 ニケさんの雄叫びに怯んだ藤宮さん達だったが、それと関係なく人間離れしたジャンプ力によりボールを奪われてしまう。 「おらぁ!! 久遠と空と馬鹿息子!! 上がれぇぇぇ!!」 「いちいち怒鳴るな糞親父ぃぃぃぃ!! しかもアレやるの結局俺かぁぁぁぁぁ!!」 狐神君は叫びながら凄まじいスピードでボールを追いかける。僕達も全力で戻るがスピードが違いすぎる。 っていうか神代さん達、何する気だろ?
/299ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加