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「シオン様が明日から通うのはセル――」
「ちょっと待て!」
そんなこんなで始まった説明を開始3秒でストップしたのは、勿論シオン。
「どうかされましたか?」
「……俺の聞き間違いだよな……?今明日からって言ったか?」
「はい、言いましたが?」
「何でそんな急なんだ……?」
「ギルバス様のご息女が先日、学園に入学(入園)なされた折にシオン様の事を思い出されたと伺っております」
「ほぅ……なにか……つまり、それが無ければ今も忘れていた、と?」
「でしょうね……」
シオンは無言で立ち上がり、部屋を出ようと歩きだした。
「どちらへ?」
「ちょっくら、ギルバスの野郎をシメテくる……」
「あの~時間が無いので全て終わらせてからにして頂けませんか……?」
「そ、そうだな……」
「では説明の続きを――」
「いや、今は説明より用意だ。明日なんだろ?説明なんて道すがらにでもしてくろれば十分だ」
「そうですね……。制服は明日届きますので、今日は学園に持って行く物を纏めましょう」
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