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けれど綱吉も初耳だった為に逆に説明するハメになっていたのだ。
「そっか…」
綱吉と骸は幼い頃より家が隣同士で親同士も仲が良かった。
そのために骸とも必然的に仲良く接することが多く、幼い頃はよく遊んでいた。がそれも小学生までで中学生・高校生となっていくと綱吉には友達ができ、骸と遊ぶことは少なくなっていた。
骸が高校生になると骸の両親は仕事のためと海外に転勤してしまった。骸はせっかく高校が決まったのだからと今住んでいる家に一人暮らしとなってしまった。
そのためそれを心配した綱吉の母、奈々は毎日骸を夕食に呼んでいる。
今日も今日とてそれは変わりないだろう。夕食は何だろうと考えながら帰路につき、家に到着すると骸はすでに来ているようで綺麗に並べられた革靴が玄関にあった。
「ただいま」
そう言ってリビングに顔を出すとキッチンの方から夕飯のいい匂いと共に「おかえり」と二人分の声が聞こえる。
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