ヘタレな貴方に

つなにょむく

「はー」

あからさまにため息を付くと少し離れてくれる。それにホッとして綱吉は考え始めるが考えたところで答えがすぐに出るわけもなく。

「…わかんない。お前をそういう風に見たことないし」

そう言ったとたん痛みをこらえるような顔を去れ胸が痛んだ。
それでも恋に疎い綱吉にその痛みの意味が分かるはずもなく。罪悪感かと思い違いをする。

「そうですか」

一目でわかるほど落ち込んだ骸に何か言わないととは思ったのだが何をいったらいいかわからず見つめることしかできなかった。