Eye for eye

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京くんは、確かに1年前はどんなに話しかけても素っ気ない返事ばかりの冷たい後輩だった。 だけど、夏休み入る前くらいには普通に話してくれて。 その頃、GKとして素質があった彼は、1年ながらスタートメンバーの仲間入りを果たしていた。 だからなのか、単に気安い私の人間性なのか。 私に対して、割と横暴な態度も増えてきた。 と、ゆーか先輩扱いじゃなくなった、というべきか。 最初の頃こそ、文句をつけることもあったけど、その内諦めた。 たぶん、すぐに相手にしてしまう私の精神年齢の低さと、先輩相手に堂々と渡れる彼の自信のお陰だろうと分かったからだ。 まぁ、一応敬語は使われてるのでそれで譲歩してあげることにした。 ちなみに、私が彼を名前で呼んでいるのは、何てことない。 彼と同じ2年生に、同じ名字の人間がいるからだ。 だから私にとって彼の存在って言うのは、ちょっと小生意気な後輩、だったのだけれども。 .
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