Eye for eye

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* * * そんな関係が僅かに変わったのは、ほんの3ヶ月前。 春休み中のことだった。 いつも通り、部活を終えて帰ろうとした、時。 そのころ私は京くんにほんの少し、冷たくされていた気がして。 気のせいだと言われれば、それまでかもしれない。 だけど、それだけじゃなくて。 1週間ほど、私は続けてミスをしてしまった時期だったから。 呆れられてしまったのかもしれない、そう思った。 彼は自分に厳しい。 だからこそ辛い練習にも耐え、あんなに上手にプレイができるのだと思う。 だけど自分に厳しい人間とは、得てして他人にも厳しい人間、ということで。 その一切の妥協を許さない姿勢は、マネージャーをも含めていた。 あまり気が利くタイプでない私は、彼に眉を顰められることもしばしばあった。 でも、今度は。 「‥‥駄目、なのかもなぁ‥‥」 もう、認められることはないのかもしれない。 意外に彼に懐いていた私にとって、その事実は重く胸に沈んだ。 『京くーんっ』 『‥‥なんすか気持ち悪い』 『なっ、気持ち悪いって何よそれー!!』 『言葉のまんまです』 『ちょっ、』 そんな軽口のやりとりも、もう出来ないのか。 何故だかそれは、時間を経るほど私の胸に食い込む痛みになっていったんだけど。 .
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