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そんな彼がある日更新した日記を読んでいて、私と全く同じ日に同じアーティストのライブに行くことが分かった。
びっくりして鳥肌が立った。
電車の中にも関わらず、思わず声を上げてしまった。
興奮した私は、彼にメッセージを送ってしまっていた。
「会いませんか?」と。
彼と会うことで私の生活に何らかの変化が生まれるかもしれない。
そう思ったから。
彼からの返事を待っている時間はすごく長く感じた。
あまりにも唐突すぎた自分の行動に後悔すら覚えた。
「ごめんなさい!今のやっぱりウソです!」とか送ってしまいたいくらい。
でも実際は、彼がメッセージを返してきてくれるまでそう長い時間はかからなかった。
彼はあっさり会うことを承諾してくれた。
メッセージには彼らしいユーモアのある文章が綴られており、最後はこう締めくくられていた。
「隣にあなたのようなキレイな女性がおられると、気になって気になってライブに集中できないので、会うのはライブが終わった後で構いませんか?」
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