30人が本棚に入れています
本棚に追加
この日本の中に未だに情としがらみが幅をきかす隔離された世界がある…
そんな競馬ｻｰｸﾙになんのｺﾈもなく飛び込んだ少年はいつまで経っても厩舎実習をする厩舎が決まらないでいた。
騎乗技術や学業成績は常に同期12人の中ではﾄｯﾌﾟｸﾗｽだったにも拘わらずである…
そんな彼に声をかけたのは名匠と名高い美浦の玉ノ井調教師だった。
通常、厩舎に席を置く騎手は一人なのだが玉ノ井は彼より３つ歳上でﾃﾞﾋﾞｭｰ当初から天才と呼ばれた不動とは違う魅力に惹かれ二人目の弟子として預かるｺﾄにしたのだった。
それから数ヶ月後、騎手免許を取得した一蔵は３月の中山開催でﾃﾞﾋﾞｭｰを迎えたが周囲の期待に反して勝ちきれないでいた。
最初のコメントを投稿しよう！