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5月東京開催
✏①『一蔵真澄…だっけ?
あの新人(アンチャン)?』
✏②『仕掛けのタイミングわかってないっていうか、レース引っ掻き回してまたボロ負け…』
✏①『すぐにでも勝てそうなんだけどなっ』
✏②『けど、名門厩舎にいて3ヵ月未勝利ってどうよ…』
✏①『まぁ、兄弟子が天才不動だからなぁ…』
この時点で同期12人の中で未勝利は一蔵たった一人になっていた。
他の騎手からだけでなく記者達からも『呪われた新人』と陰口を叩かれる日々になっていた。
師匠の玉ノ井も勝てる実力のある馬を何度となく用意していたが結果が出ない現状に焦れていた。
そんな中、兄弟子の不動が真澄にひとつだけ、たったひとつ教えたコト、それは一信じるコト-だった。
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