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コースに出ると未勝利馬とは思えないリズミカルなフットワークで真澄は些か持っていかれ気味に…
指示されたタイムに合わせようと手綱を引いた瞬間だった。
一『‼』
フリーズムーンは大きく首を振りサイドステップし、続けて尻っ跳ねをしたのだった。
一『うわっ‼』
真澄は耐えきれず落馬し、放馬してしまった。
厩『やりやがった…
大丈夫なんか…?』
不『あ~ぁ』
フリーズムーンは幸いケガもなくコースをのんびり一周して鴨下の下に帰ってきた。
✏①『またあの馬か…』
✏②『相変わらずまともに走らないなっ』
✏①『けど、なんで一蔵なんて未勝利のアンチャン乗せるんだ?』
✏②『そりゃ…生け贄だろ?』
✏①『な…なんだよ、生け贄って…』
✏②『オーナーに見切りつけさせる為に決まってるだろ…』
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