猫を見つけた日

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マンションに入ろうとした瞬間、 影から飛び出してきた奴に バックをすられそうになった。 体をかわすとそいつは地べたにへたり込んだ。 女だった。 いや女の子? 「家出少女が金尽きたか?」 しゃがんで俺が聞くと 「お腹空いた。」 だって。 なんでだろ。 ほっとけなかったのは。 千円でも置いて さっさと帰ればよかったのに。 多分おもしろそうだったんかな。 ありきたりな毎日に うんざりしてたころだったから。
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