背伸びした猫

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「はいロース。」 龍は器用に焼き肉を焼いてくれた。 でも正直ロースとかハラミとか 味の違いなんてわかんなかった。 「おいしいね。」 「どうやって生活してたん?」 「ん?」 「スリか?」 「それも含めて、金になることはだいたい何でもした。」 「ふーん。」 珍しく自分のことを話してしまって なんか変な気分だった。 龍は今まで何も聞いてこなかったから。
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