プロローグ

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「おやおや、だからあれほど駄目だと言ったのに…」 暗闇でアイツが笑ってる。 床に転がってる無様な俺に 笑ってやがるんだ。 「君は本当に仕方がない人だ」 うるせーよ。ほっとけ。 「死んでもらっては駄目ですよ。 君がいないと僕は“アリス”になれないんですから」 アイツが手を差し出す この手を取ったら もう、逃げられない。 「さぁ、ネコさん僕を導いて下さい」 “あぁ、もう日常には戻れない”  
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