日常で

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「いーい!?午後の授業はちゃーんと出るのよ! 出なかったらまたゲンコツだからね!!」 そう言って五月は去っていった。 五月を見送ると また俺はごろりと寝転がり、そっと目を閉じた。 瞼の裏に広がる暗闇 自分だけの孤独な世界 この孤独は誰にでもある居場所で 一番安らげる場所。 フワッと風が軽く髪を揺らした。 心地がいい。 「見つけた」 不意に誰かが呟いた。
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