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勇み足
ラブホテル…。
彼と彼女は、夢の中。
…ああ、こんな極楽初めてだ。
下手くそで、カタ物なこの俺を
旨く導いていて、くれている。
君は、天使か、
それとも聖女だ!…。
彼女は恥じらい、
それでも、内心自己満足。
彼は、優しく聞く。
君はどこで、テクニック
習ったの?
彼女は、
いえ、そんな、私は…
彼は、再び聞く。
…遠慮しなくて、いいんだよ。
彼女は、彼女なりに…
ハイ私は、我慢はしていません。
と、言ったけれど…
ー遠慮してるかな?と、心で思う。
彼は、益々誉めちぎる。
…僕は何でもしてあげる。
君を、大事にしてあげるよ。
だから、君の、性のテクニックの
上手い秘訣を…教えて?。
…だってえ。教えちゃあまずい。
と、言いながらも、彼女は
まんざらでもない様子…。
あと一息だ!と思い、聞く
。
彼も調子に乗って来た。
…そんな事言わないで…僕の
気持ちは、アナタ以外には
考えられない。
何時も一緒に
居たい。
行きも帰りも送って
あげたい。
彼女も…
そこまで、言われたら、お嬢様
気分だった。
…じゃあ言うわ。
彼は、嬉しかった。
…うん、教えて?
…私が、ここまで、上手い
理由は…
…そう、その訳は?、
彼女は…、
…だけど、
と、また躊躇する。
…何と、今になって。
彼は、早く聞きたかった。
…愛してるよ。隣に居ようね。
行きも、帰りも、一緒だよ。
彼女は、これで、勢い付いた。
…では、
…さあ、言って。
彼女は、おずおずと言う。
…これまで、
百二十人程の男と
相手を、して来たからよ!。
…ひええー。
男の顔が、引きつった。
すべて終わった…。
固く抱き合って入ったラブホテル。
帰りは…
右と、左に、
別れて…、
別々に、帰って行った、
昼下がり。
終り
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