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教室に入ると2人しかいない、まだ8時前だから当たり前か…
「えーっと、何々好きな席に座って良し、なんだこれいい加減だな」
俺はそう思った
「響ちゃん、こっちこっち」
いつの間にかある席に座っている香奈
「響ちゃんはここね」
隣の席を指差す
お、窓際の一番うしろ、俺の一番好きな席だ
「ここなら響ちゃんに悪い虫が着かない…」
香奈がブツブツ言っている
「そんな理由で早く来たのかよ」
「だって、響ちゃんが他の娘にとられたら嫌だから…」
「俺は物かよ、それに俺なんかモテないだろ」
「響ちゃん解ってない、響ちゃんカッコいいんだから」
俺は頭の中に『?』を浮かべながら香奈に言った
「カッコいい?俺なんか普通「鈍感…」」
俺の言葉を遮って香奈がポツリと言った
「???…何が鈍感なんだ」
俺は訳が解らなかった
「ホント鈍感なんだから、…私の気持ちもしらないで…」
最後の方は声が小さくて聞こえなかった
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