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「時間が余ったので後は自由時間とします、余り騒がしくしないで好きにお互いの話しでもしていて下さい」
杏華生徒はそう言うと教壇の横にある椅子に座り何か読み始めた
さっきも言ったが新入生代表の挨拶の影響か、香奈の周りには人だかりが出来ていた
色んな質問が飛び交っていたが、皆の興味が有るのは2つに絞られていた
1つは入試の結果の話、勉強が出来るだの頭がいいだのそういった内容
もう1つは姉弟なのになぜ同じ学年なのかといった話
香奈は嫌がる事なく答えていた
「私は4月生まれで、響ちゃんは3月生まれ。
たまたま同学年の間に生まれただけで普通の年子と変わらないょ」
香奈の説明にみんな納得したみたいだった
そしてHRも終わり今日は帰るだけとなる
「響ちゃん、帰ろうか」
香奈が言って帰ることになった
「早川さんまた明日」
「香奈ちゃん明日ね」
やはり注目されていたのと持ち前の明るさからか、香奈は初日にして挨拶されていた
「はーぃ、また明日ね」
香奈も笑顔で挨拶を返していた
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