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香奈と校門までいくと母さんが待っていた
「香奈、響ちゃん写真撮るわよ」
高校生にもなって恥ずかしいが母さんが嬉しそうだからいいか
「ほら、響ちゃんもっと笑って」
母さんがカメラを構えて言う
香奈は俺の腕にしがみつくようにしている
早く撮ってくれー、俺の心の叫びだ
「じゃあ撮るわよ、はいチーズ」
その瞬間、香奈は俺の頬にチュッとキスをした
「なっ!!」
「えへへっ、響ちゃんにキス…」
「あらあら、香奈は大胆ね」
いやいや母さん、そういう問題じゃないと思うんですが…
その後、母さんと香奈、母さんと俺の2人で撮った
家に帰って少し早いお昼ご飯を食べた
「お母さん、今日はまだ早いしちょっと出掛けてきていいかな」
「いいわよ、一人で行くの?」
「まさか、響ちゃんと一緒だよ」
「はあ、そんなの聞いてないぞ」
「響ちゃん、私と一緒はイヤ?」
瞳をうるうるさせながら香奈が言った後俯く
「はぁー、一緒に行けばいいんだろ」
「やったー、響ちゃん大好き」
香奈は言いながら俺に抱き着いてくる
「HA・NA・SE!!」
と言いながら、嬉しそうな香奈をみて嫌とは言えない
俺は香奈につくづく甘いなと思った
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