プロローグ

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「今日からここが響ちゃんのお家よ」 女の人に連れてこられた 「僕のお家?」 「そうよ、取り敢えず入りましょう」 家に入ると同じ位の年の女の子がいた 「香奈ちゃん、今日からあなたの弟になる響ちゃんよ」 「おとうと?」 「そうよ、でこっちが響ちゃんのお姉ちゃんになる私の娘の香奈よ」 「おねえちゃん?」 「そうよ、これからは3人で一緒に暮らすの、私たちは家族になるのよ」 「「かぞく?」」 男の子と女の子は口を揃えて言った 「そうよ、私の事は『ママ』って呼んでね」 「ママ?ぼくのママになってくれるの?」 「ママって呼んでくれる?」 「ママ、ママーッ」 男の子は女の人に抱き着いて泣き出した 「今まで辛かったよね、これからはいつでも甘えていいから…」 そのうち男の子は泣きながら眠ってしまった その顔は太陽みたいに輝いた笑顔だった
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