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「大丈夫か、香奈?」
「ふえええーん、響ちゃん怖かったよ」
泣きべそをかく香奈、男3人に迫られたらそりゃ怖いよな
「もう大丈夫だから、な」
俺は香奈を抱き締めて頭を撫でた
「響ちゃん…ありがとう」
真っ赤な顔をして香奈が言った
「響ちゃんに大事な人って言われた………えへへっ」
泣き止んだ香奈が笑顔で言った
「当たり前だろ、香奈はその…俺の…」
「俺の…何?」
「俺の…、大事な…あ、姉だから…」
俺が言った後、香奈は少しムスッとした
「それだけ?姉だけ?」
「そ、その…」
「ぷっ、あははははっ、響ちゃんおかしい」
「へっ?」
俺は変な声で答えてしまった
「そんなに真剣に考えなくてもいいのに、私が響ちゃん好きなのはホントだけどね」
「か、からかったのか!!」
少し声が怒っていたみたいだ
「ごめん、響ちゃん怒った?」
「いや、別に怒ってないけど…」
「本当に?」
「ああ、それより続き楽しもうぜ」
無理矢理、話題を変えた
「うん、そうだね」
それからもボーリングを楽しんだ
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