マフィアからの手紙

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ヤクザ、極道、暴力団、マフィア、カモッラ、ギャング、怖い人、マルボウ、マルトク、本職、プロ、その筋の方々など。 挙げだしたらキリが無いくらいの呼び名、隠語がある方々。 それらのイメージと言えば、 暴力 恐喝 詐欺 殺人 etc…etc… など、偏った思想や考えを持たない、またはそちら側の人間以外の、大体の人はそういうマイナスなイメージを連想する筈だ。 必要悪。 そんな言い方をする人も、中にはいるだろう。 だがこの無宗教、無個性、そして現在無職の立花新人その人、つまりは俺の事だが。 そんな俺も大多数の普遍的な人間と同じく、そう思っていた。 できれば関わりたくない、関わるような行動、もしくは言動をしない。 そういう生き方をしていたつもりだ、というかしていた。 まぁちょっと頭良さげに言ってみたが。 つまりは普通に生きていれば。 たとえ盗んだバイクで走り出したり、校舎の窓ガラスを全部割ったりして、青い制服の方々にはお世話になったとしても。 そうそう関わる事のない。 そんな存在。 そんな存在に関わった。 いや関わってしまった。 俺の人生のターニングポイント。 3月のある日の出来事だった。
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