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「ねー…思うんだけど…」
「…同感だ…」
前者はユフィ。
後者はヴィンセント。
「だー!!うるせぇ!!勢いだったんだよ!!」
二人に向いて叫んでいるのは、上空部隊隊長のシドである。
飛空艇【シエラ号】の中、三人は出発の準備をしていた。
ユフィとヴィンセントはこの班構成が不満のようである。
「うぅ…
機械音だけで…う…」
ユフィは乗り物に弱く、常に調子悪そうにしている。
だからか、この班にはなりたくなかったようだ。
「何故私なのだ…」
ヴィンセントの言い分は、何かとクラウドとは別行動になる。
それが不思議でたまらないようである。
そんな飛空艇の中の騒動を知らない陸上部隊、クラウド、バレット、レッドХⅢはバレットの車に乗り込んでいた。
「クラウド、これからどうするんだ??正面からか??」
「それは危ないと思うけど」
バレットの問いにレッドХⅢが合いの手をいれる。
フェンリルを車に積み終えたクラウドは二人に向く。
「…俺を…信じてくれないか…」
クラウドの言葉にバレットとレッドХⅢは互いに顔を見合わせる。
そして、うんと頷いてクラウドを顧みた。
「仕方ねぇな。隊長の命令だしよっ」
「ちゃんとついていくよ!!」
二人はにいとクラウドに微笑んだ。
クラウドの方も、フッと微笑を浮かべて言った。
「じゃあ、出発するぞ」
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