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陸上部隊の準備が完了した、その頃。
上空部隊は、というと――
「おいそこっ!!ちゃんと確認しとけぇ!!」
シドの怒号がせわしなく飛び交う。
「シド凄いねぇ…」
感嘆の声をあげたのは、気分悪そうに蹲(うずくま)っているユフィ。
「んあ??何か言ったか!?」
シドの声はユフィに注がれる。
流石のユフィも後込みをしてしまうほどの気迫である。
「…シド…準備はできたか…と…」
携帯を持ったヴィンセントがシドに言う。
「クラウドからか!?」
「…あぁ」
ヴィンセントが答えた瞬間、地上から派手なクラクション音が耳を劈(つんざ)く。
バレットの乗るトラックのクラクション音である。
「準備出来たかぁ!?」
バレットは窓から顔を出して声を張り上げる。
それに便乗するようにシドも返す。
「あぁ!!いつでも大丈夫だぜぃ!!」
「じゃあ…行こう…」
クラウドはまだ繋がっている電話に向かって呟く。
「あぁ…「うんっ!」
ヴィンセントとユフィの声を確かめるとクラウドは電話を切った。
今両部隊の準備が整った。
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