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―バリバリ――
その外装は一瞬にして破られてしまった。
そしてその箱の中から出て来たのは
「………」
クラウドは箱の中身を見て小さく笑っている。
その様子を見たバレットは訝しげな顔をして箱の中を見る。
「なんだ??
……臨時休暇の札じゃねぇか♪」
箱に入っていたのは臨時休暇の札だったようだ。
クラウドに『たまには休めよ』とユフィからのメッセージカードまでついていた。
「じゃあ俺は帰るよ…」
クラウドはスッと振り返るとスタスタと家を出た。
―プルル…プルル――
クラウドは家を出ると、携帯電話を取り出してナンバーを入力した。
受話部分からは呼出し音が響いてくる。
クラウドが電話をした先とは??
―プルル…プルル…――
「はぁいはい」
部屋に着信音が鳴り響く。
そしてその女性は2・3回着信音が鳴ると受話器を取った。
「はい…ストライフ・デリバ…」
『俺…』
女性の台詞はクラウドによって遮られた。
「クラウド…仕事は終わったの??」
その女性は小さく微笑みながらクラウドに返す。
クラウドが電話をした相手――
ティファ・ロックハート
ティファは2年前、クラウドやバレット達と地球を救う旅をしていた仲間である。
今では皆の良き理解者となっている。
『あぁ…ところでティファ、いきなりで悪いんだけど…』
「………??」
ティファは不思議そうに次の言葉を待った。
『…明日店休めるか??』
ティファはクラウドの言葉に一瞬戸惑ったが、電話相手に笑顔で返す。
「もちろん…♪大丈夫だよ??」
『…随分簡単だな…』
クラウドも微笑んでいる様子だ。
『…じゃあ今から帰るよ…』
「うん…わかった♪気をつけてね…」
ティファはクラウドに返すと電話を切った。
クラウドも携帯電話を切ると胸ポケットに入れてフェンリルに跨がった。
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